2013年7月15日月曜日

うその詩





思念のなかに絡みとられ
支配されきった
ことばの場所である
たいていの散文

講演や演説のことばも
おなじで 

おしゃべりには
言いよどみや
まちがいや
停滞がふいに入り
ひととき
ことばたちは
支配を逃れられる
ものの…

そんな
ことばたちの
隷属のさまを嫌い
詩のほうへと
彷徨するようになったけれど
このフィールドでも
意味や論理が
大きな顔を
すぐにし始めがち

もっと
もっと
ことばたちが
意味や論理を逸れる時空へ

思うものの

やっぱり
意味や論理を使いながら
こんなことを
記して
装ってみている
うその

                            
   




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