2013年8月19日月曜日

そういう表現でいいと思っている






生活は続けるほかないものだろうが
だいじなものではないように思う
わたしというものはだいじではないが
あなたというものもだいじではないから
ここだけでなく世界中の
わたしもあなたも同様にだいじではないから

だいじではないからどうでもよいというものでもない
だいじでないからといって在るものはあり
無くなるものは無くなる
無くならないものは無くならない

ここらへんの事情について
おそろしいほど愚鈍な考え方しかできない人たちがいる
どうでもよいわけではないなら
だいじだということだろう?
だいじだと言いなさい
だいじでした、はい、あいすみませんでした
そうあやまりなさい
などと言い募る人たちがいる

ひとりやふたりの人間が
あるいは地上の多数の人間が
なにかをだいじだと言おうが言うまいが
なにかにとってそんな評価はどうでもいいことだが
だいじだと言いなさいと言い募る人は
なんというか
人間的に美味しくない人なので
わたしは近寄りさえしない
あたりさわりないご挨拶やお世辞だけを
言っておくことにしている

そうして
お亡くなりになっても
出向きもしない

そういう表現で
いいと思っている

社会という辺鄙な閉鎖空間にあっては











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