黒い本が急に糠雨にかわってぼくは
自転車との同棲をその山頂で咲いているオレンジの
図形が点滅し始めている梅園へ隆々と
やわらぐ蛇の透明な未来
サンタルチア!と冷笑しているからたぶん石川晴美だと思うね
くつくつ焼けてきた黒曜石はまだ引き出しの一番下に仕舞ってある
一番になるよ、きっと明日の駆けっこは。降り出して
すぐに白い本が立っている
咲き終りのショッキングピンクの(名前は…、名前は…)
コスモス、その花びらを
占いで毟ったりせず萎れていくままに残す倫理を
心に宿せるようになったのね、やっと
温かい星も降って来るだろう
ゆっくりと、気がつかないような速度で
遅度で
まばたきも
もっと
ゆっくりしたらいい、
世界を
これから本当に温めていくために
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