こどものころをおもう
せんそうがおわってだいぶたっていたが
せんそうはにどとしてはいけないのだと
おとなたちはだれもがいっていた
よろこんだりかなしんだりおこったりふざけたり
いまとかわらずよのなかはいいかげんだったり
ちゃんとしていたりまじめだったりしていたが
せんそうだけはにどとしてはいけないのだと
おとなたちはだれもがいっていた
あれからずいぶんたったこのごろでは
せんそうぐらいするぞというこえがきこえている
くにというものはせんそうぐらいするんだぞ
せんそうするのがあたりまえのくになんだぞと
たくさんこえがきこえるようになってきた
かんたんにせんそうするとはおもわないけれど
せんそうにちかいことをへいきでやらかすぐらいには
のどもとすぎたということなのだろうな
どうせせんそうにいくんだぜと
わかものがいいだしている
どうせちょうへいせいになるんだぞ
だったらせんとうきにのるのがいいよな
ほへいなんてださいよな
べんきょうのきらいなわかものはいいはじめている
なんじゅうねんもすると
ひとつのくにはがらりとかわってしまう
そこくとかぼこくなんていうけれど
それもきげんつきのもの
なんじゅうねんもたてば
むかんけいのくにかもしれない
さらにさいげつをへれば
てきこくになるかもしれない
ことばがつうじるというていどのことで
こころはもうつうじないかもしれない
かんがえもつうじないかもしれない
せんそうははじまるのかもしれない
はじめはまずこくないで
このあいだまでいきていたこころを
このあいだまでこころをまもっていたかんがえを
おしやっていくことから
ほろぼしていくことから
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