駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2014年2月27日木曜日
金魚に
生きてなどこなかったし
生きてなどいないし
目が開いているとき
目は開いているような気もするが
ものが見えるとき
ものが見えているような気もするが
なにを言おうとしても
乱反射
多義の迷宮
焦点を絞ることなどできない
まゝ
金魚になっていくのだ
たぶん
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