いまや政治といえば
最も醜いやからの集まる
最も醜い泥濘の場
それを思わせる言葉
けれどもこの言葉
アリストテレスなら
ずいぶん違った
使い方をしている
最も有力な
最も棟梁的な
そんな位置にある政治
と彼はいう *
彼によれば
国でどんな学問がなされるべきか
どんな学問をどの程度学ぶべきか
それを規律するのが政治
人間というものの
善こそが
政治の究極目的でなければならぬ
とも
すべての発端たる
古代ギリシャに
時どき戻ってみるのは
いまだに有益
善というものと
緊密に結ばれたものとしての
政治を救い出すのは
永遠に急務
*アリストテレス『ニコマコス倫理学』第一巻第二章。
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