2014年6月24日火曜日

(キャサリン、



映画を見る
見てもいないのに
かのように
河口 
(他に、
(キャサリン、
(緑青、
(鈴蘭、…
という思いに浸って
河口に出る

どちらの岸も見えずあんみつが食べたい
かのように
アイスクリームも
わきにちょっとつけて
ほしかったね
(他に、
(キャサリン、
(緑青、
(鈴蘭、…
ほしかったけれど
もうすぐ
朝だし
くっきりした線など
見えない霞んだあたりを
ぼんやり
人生なんていう言葉を
脳のどこかが
しゃぶりながら
船の上

外洋にでもいるかのように
高層ビルの最上階
金魚をビニール袋に入れたのを持って
迷っている
(キャサリン、
本のまわりに小奇麗につけられたカバーのような
日々
というより性格から
ちょっと逸脱したくなって
想像の河口の上で
水の平原に目を放っている
「まあそれもいいじゃないですか…」などと言って
なんでも纏めてしまう小母さま連の
(キャサリン、
外に魂を踏み出させて
(さあ、もう物語のはじまり…
(キャサリン、
茫洋として
ものの微温的なまとめ方の雰囲気を
足蹴にして
(キャサリン、

(鈴蘭、…
(鈴蘭、…
(鈴蘭、…

ペンで
ペン先で
書くのではなく
発芽した小さな種の皮を取り除いて
ゴミのない表土にしたかった
だけの人生
(キャサリン、
あっさりしたもの
(キャサリン、
そんな表土に
どこもかしこも
したくって
したくって
あちこち突っついて
まわったのね
それだけの
人生
(キャサリン、

外洋にでもいるかのように

アイスクリームも
わきにちょっとつけて
ほしかったね

でもきっとわきにちょっとついているっていうのが
いやで
やっぱり
ペン先で取り除いて
ゴミのない表土にしたかった
かのように
まっさらなあんみつに
したくなったんじゃ
ないかな

捨てられるのがこわかったんでしょ?
ただそれだけだったんでしょ
(キャサリン、
あなた

捨てられちゃえよ

それだけの
人生

(キャサリン、






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