駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2014年6月6日金曜日
都に雨の降るごとく
都に雨の降るごとく
…と喩えるべき心でないのは
たぶん
しあわせ
わが心に涙は降らず
世の中と人類のみにくさ
愚かさに
日々明晰になり続ける心なのは
たぶん
しあわせ
みにくくもなく
愚かでもない
人びともいるのだと
知っているのも
たぶん
しあわせ
都に雨の降るごとく
日々洗い流され続けるわが心
そう感じていられるのは
たぶん
しあわせ
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