駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2014年7月6日日曜日
風景が延々と
このところ人間に会っていない
人体とはすれちがう
顔は見た
手も腕もたびたび見る
肩も
首も
毛髪も
このところ人間に会っていない
音や声がしてきても
深海の中のよう
多量の水を隔てて
ゆうらりと揺らめく
ぼんやりした
人形
人形の影?
このところ人間に会っていない
音や声を発する
動きさえ偽装する
風景が延々と
続いている
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