駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2014年8月13日水曜日
じつは思うのさ
どの山も歩み寄ってくるのが好きで
昔からの本を
ページもぼろぼろになりかけているのに
だいじにしている
ピンクのベンチたち
苦労して
天の梯子を登り降りする年頃なのに
まだふさふさの髪の
約十人ほどのコオロギたちが
文学なんぞを
これからはやるつもりだそうな
そんな
新種の医学なんだろうと
じつは思うのさ
じつは思うのさ
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