ことばを使えば
だんだん
深みにいく
どうにも
こうにも
どうしても
いつ頃からか
この国のひとら
他人の深みも
他人が掘っていく深みも
わずらわしくなって
あ、深まってきた
と思うと
それじゃあ、
そろそろ
おいとまを―
となる
詩であれ
詩のようなものであれ
このあたりには
敏感
である他
ない
このあたりに
敏感
な
生モノが
詩
だから
なにか
主張する
道具
じゃないから
説得の
メガホンじゃ
ないから
急に
くだらないことを書いたり
調子を変えたり
とぼけてみたり
バカな理屈を捏ねくりまわしたり
ふいに断ち切ってみたり
そうして
ナマを
なんとか
保持しようと
する
へんな生モノ
なんだ
でも
乾いてるのや
賞味期限
切れてんのが
いっぱいあるんだ
詩
詩
詩
って謳う
雑誌
とかには
みんな
つるんでて
けっこう
権威主義
なんだ
おれ
偉いだろ
って
見せたがってんだ
ひとりで
30年
40年ぐらい
書き続けてみて
もう
じぶんのじゃないぐらい
離れてから
小さな
薄いのでも
出したらいい
詩集
なんて
ディッキンソン
みたいに
なのに
すぐに出すんだ
早漏
なんだ
で
何冊
売れた
とか
いくら
売れた
とか
言ってるんだ
なんだ、あれ?
いちばん
遠いじゃないか
詩人から
遠いじゃないか
詩
から
ただの
ちっぽけな
目立ち屋
さん
他の世界では
ダメだったから
って
いくら
ことばが
貧者の玩具
だから
って
それで
ちょびっと
目立とう
なんて
過去の
あれこれの
詩
詩みたいなものの
中途半端な
まねっこをして
で
詩人でござい
なんて
それも
できなくなってくると
詩論だとか
詩人研究とか
評伝とか
始めちゃったりして
で
なにかというと
近ごろのなになには
まったく近ごろの
あれ
これは
これ
それは
なんだ、あれ?
おまえが
批評の基準かよ?
って
の
さ
ぐちゃぐちゃ
なんだ
なにもかも
ホント
は
もっと
ぐちゃぐちゃ
に
なって
いく
エネルギー
だけ
が
大事
それが
なくなったら
詩の
介護施設(だから
(詩
(じゃないノ
(もう
で
黙っていなさい
詩の歴史
(という捏造編集読み物
の側に
とにかく
立つナ
過去の遺物の堆積の上で
偉そうにするナ
ぐちゃぐちゃ
の
中で
生モノで
居続けろ
居られなくっても
生モノ
で
あろうと
セヨ
腐敗臭ぐらい
発し続けろ
生モノ
と
して
乾くナ
偉がるナ
体だけいい歳になったからといって
長老を気取るナ
何者かに
なったかのように
振舞うナ
詩だろ
詩人なんだろ
詩をセヨ
詩セヨ
詩ててヨ
詩セヨ
0 件のコメント:
コメントを投稿