また夢を見ていた
大きな部屋と
それを取り囲む
さらに大きな部屋の夢…
妻と同業のひとだ
地方のその家にわたしも行き
コラボレーション作業を
大きな家でし続け…
わたしは仕事に参加しないから
家の中をめぐっていただけだが
大きな部屋のまわりに
さらに大きな部屋が取り巻く
ふしぎな構造が珍しく
あちこち楽しくさまよっていた
大きな部屋を取り巻く
さらに大きな部屋のまわりには
さらに大きな部屋があって
それが何重かになっていて
いちばん外側は回廊で
その外は壁もなしに戸外になっている
仕事が終わると
家の持ち主は(こここそ彼女の
家のはずだというのに…)
どこかへ帰って行ってしまって
わたしは妻とふたり残って
それにしても大きな家だねえ
しかも何重にも部屋が囲んでいて
外とじかに繋がっていて…
などと話している
そこ此処に
薄闇やもっと暗い闇があって
椅子が半分闇の中に隠れていたり
絨毯に明暗の線が引かれていたり
掃除の行き届かない隙があったり
けっこう雑然としているが
こんなところで生きていたんだね
こんなところに慣れていくんだね
などと思ううちに
なんだかこの場所が
これからのお馴染みのひとつに
なっていくような雰囲気に
なっていくような雰囲気
なっていくような雰囲気
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