駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2015年6月26日金曜日
歩道に萩が
歩道に萩が伸び出て
あふれ出て
あゝ豊かな情趣なのに
この枝々に触れられながら
そこを通過して行こうとする人たちの
なんと少ないことか
都会に吹き出て
今ならぬもの
都会ならぬものを
忘れさせまいとする
この枝々に触れられながら
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