2015年6月28日日曜日

詩にはこころがないから



この道はこころを持っているか?もしそうならば、この道はよきものである。そうでなければ、この道は役に立たない。もっとも、どちらの道もどこへも導いてはくれない。だが、一方はこころを持っており、もう一方はこころを持っていない。一方の道は、あなたがその道を歩み、その道とひとつになっているかぎり、喜びあふれる旅を約束するだろう。もう一方の道は、あなたが自分の人生を呪うようにさせるだろう。前者はあなたを強くし、後者はあなたを弱くする。
              カルロス・カスタネダ『ドン・ファンの教え』



わたしはだれの詩も読まない
詩にはこころがないから
こころのない詩ばかりだから
スタイルばかり気にしているから
見栄えばかり気にしているから
手を替え品を替え自分自分自分だから
そんな他人の自分自分自分を
わたしは見たくないから
わたしは詩のかたちだけ借りて
わたし自身会ったこともない
けれどたしかにわたしを呼んでいる
わたしに会うために書きつけ続ける
それがわたしのこころかもしれない
わたしにもふつうはこころはなく
こころを持たずに生きているから
わたしにこそこころが要るから
こころに本当に会う必要があるから





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