この道はこころを持っているか?もしそうならば、この道はよきものである。そうでなければ、この道は役に立たない。もっとも、 どちらの道もどこへも導いてはくれない。だが、 一方はこころを持っており、もう一方はこころを持っていない。 一方の道は、あなたがその道を歩み、 その道とひとつになっているかぎり、 喜びあふれる旅を約束するだろう。もう一方の道は、 あなたが自分の人生を呪うようにさせるだろう。 前者はあなたを強くし、後者はあなたを弱くする。
カルロス・カスタネダ『ドン・ファンの教え』
わたしはだれの詩も読まない
詩にはこころがないから
こころのない詩ばかりだから
スタイルばかり気にしているから
見栄えばかり気にしているから
手を替え品を替え自分自分自分だから
そんな他人の自分自分自分を
わたしは見たくないから
わたしは詩のかたちだけ借りて
わたし自身会ったこともない
けれどたしかにわたしを呼んでいる
わたしに会うために書きつけ続ける
それがわたしのこころかもしれない
わたしにもふつうはこころはなく
こころを持たずに生きているから
わたしにこそこころが要るから
こころに本当に会う必要があるから
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