夜の植込みに沿って
歩いたり止まったりしている猫の
うしろから歩いて行くはめに
たまたま
なった
脅かす気もないし
いたずらする気もないが
このところ
道で会う猫には逃げられっぱなしなので
こいつもまた
逃げちゃうだろうなぁと
思いながら
追うでもなし
離れるでもなし
曖昧に
ゆるゆる
歩いて行ったら
今夜の猫は
植込みの中に隠れてもしまわないし
遠ざかりもしないし
かといって
磨り寄ってくるでもないし
なんだか
自由きままで
勝手でわがままな
それでも
相手がそこに居るのをわかっていて
位置をわかりあっているような
そこまではいかないんだけれど
そんな幻想を
ちょっと拵えてみようかな
たまには
なんて
思わされるような
やつだったね
今夜のは
0 件のコメント:
コメントを投稿