午後まで降っていた雨が止んでから
また降りそうに見えても
降らないまゝ
一日は暮れていった
夜になってから
ひさしぶりに走り終えると
胴もあたまも腰も腿も汗だらけ
手すりにつかまって
足腰の筋をゆっくり伸ばしていると
いちめんの曇り空のせいか
繭のような圧倒的な湿り気に
隙間なく包まれたような気持ちになった
じつはどんな時もそうだが
よくない天候のもと
走ったり運動したりすると特に
じぶんというものが体の輪郭や肌で止まらずに
外気や湿り気と通じているのが
もっとわかりやすくなる
髪の毛や衣服の端のように
すれ違う人たちも
犬も猫も雀たちや烏も
草の揺れやこごまりや静まりさえ
繋がり続けているじぶんで
たゞちょっと感覚がそのあたり
鈍くなっているところ
とわかり直す
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