どこかで枇杷を見たなぁ
もう枇杷の実がなっているのを見たなぁ
そう思いながら
このところの数日を
一週間ほどを過ごしていたが
見つけた
青山学院の幼稚園のところ
壁のむこうだが
高い枇杷の木が美味しそうな実をつけている
ここにあったか
場所を忘れて
どこにあったけなぁ
と思い続け
まるで東京中至るところに
おいしく実をつけた枇杷の木が
隠されているようだった
道路をはさんで
むかい側には
もうひとつ
いいものを見つけた
萩の枝がもうずいぶん伸びて
あの丸っこい清潔そうな緑の葉を
いっぱいにつけている
枝が何本も伸びて
準備完了間近の夏萩のようす
秋萩かもしれないが
夏から秋は萩の活躍が続くから
おなじ季節のようなもの
萩を見るたびに
あゝ萩はいいなぁ
とわざわざ言葉出して思う
いい草や花はいっぱいあるが
萩はやっぱりいい
関西に比べ関東には萩は少ないからか
萩の魅力にはながいこと気づかないで来たが
ある秋のはじめ
奈良の新薬師寺の庭の
羽根布団のようなたっぷりの萩を見て以来
萩は格別の植物になった
もう逝ってしまった
唯一の友との
いつまで経っても時間が尽きないようだった
のんびりした午後の
あのひととき…
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