何もかも行末の事みゆるごとき
このかなしみは
拭ひあへずも
人がみな
同じ方向を向いて行く。
それを横より見てゐる心。
石川啄木
石川啄木の貧乏については
学校ではいい加減な話しかしないが
無類の女遊び好きだったことが
彼の貧困の理由だったのは
すこし調べればわかる
給料が入ると浅草に女買いに行く
過激な性行為が大好きで
日記に記してもいる
自分の金がなくなっても
借金をして女漁りをしまくる
いちいち借金額をメモしていながら
とうとう一銭も返すことなく死ぬ
借金額は1372円50銭で
今でいえば1400万円ほど
借金魔で金と女にだらしがなく
社会的に無能な男だったが
時代閉塞の現状とか
社会主義が必要だとか
叫びながら死んでいった男
太宰治以上に自我の泥を抉り出し
べたべた短歌に塗りたくって
口語短歌を短い一生で
自分なりに革新して逝った
たいしたスケベエ野郎
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