同世代の書き物を見ているのがほんとうに嫌いだが
上の世代のものを見るのも嫌いだ
下の世代の声はそもそも傾聴するに値しないので見もしないから
けっきょく自分だけが書いてそれを読み続ける他ない
しばらく前から日夜しゃべりちらすのを録音することにもして
朝まで寝室でエンドレスにそれを流し続ける装置も作った
自分の言葉などありはせず全ては借り物に過ぎないとはいえ
自分の脳や口や指から出て行った言葉だけを取り込み直し続けるの が
わたくしのこの世での言葉とのつきあい方になったようだが…
むろん安住するつもりなどない
そんなやり方には
エンドレス自己音声再生装置などそろそろ破壊して
自分が書いたものもすべて捨てて
しかしもちろん他人の言葉を読んだり聞いたりする気ももちろんな く
ただの耳となる
ただの目となる
ただの舌となる
ただの肌となる
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