繁華な通りから通りへ
つるつると
ついついと
るるるると
歩きまわったり
なんであんなに混んでいるんだか
デパートの地下街に迷い込んだりすると
まるで
生きているような気になる
もっと
なる
それが
でも
落とし穴
賑やかなところをさ迷っても
じぶんの本当のじぶんを
本当はこれっぽっちも
生きているわけではないから
帰りのホームのベンチでひと息ついたり
あるいは車中の広告を眺めたりして
じぶんのストーリーを
たぐり直し
前回までのあらすじを確かめ直し
疲れてしまった体で
やり直しにかかる
そう
生きているような気になるのは
生きていなかった証拠
本当に生きている時は
生きているイメージに合わない
生きている感じとはずれている
まるで
生きてなんかいないような気分の時のほうが
圧倒的に多い
本当に生きている時は
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