2016年3月3日木曜日

ようやく気づきはじめてきている…

  
そんなに親しくもない
けれどスマートで
ちらりと
ほんのちらりと
洒落たところも見せる
そんな人たちと
わずかのおつまみ
せいぜい三杯ほどのお酒
それらを出してもらい
木目のすっときれいなテーブルの
やわらかく明るい
部屋の四方の仄暗い
そんな店で
なにか話すでもなく
これといって語るでもなく
ときどき
グラスの氷を音させながら
あれやこれや
名詞を舌に転がしては
他の人の舌に受けてもらって
形容詞や副詞は
過度になり過ぎないように
扱いに注意しながら
とりわけ
説明したりは
し過ぎないようにしながら
時間の流れていくのが
今日のこのあたり
なんと愉しいものだと
何度も
何度も感じながら
親しさを超える
これこそ
本当は
親しいということ?
などと
ようやく
気づきはじめてきて
いる…




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