春のはじまり頃の寒さは
ひょいとした時
岩の隙間を伝って骨の奥まで滲みていくようなところがあり
真冬に岩盤を投げつけられるような寒さより
よほど恐ろしい気がすることがある
弱い弱い
なんとはかない身体を杖に
この物質の世界を生きていっていることよ…
そんな思いに突き落とされ
暗い空から舞ってくる風花や
開いた寒桜を眺めながら
まるで自分の死に化粧の背景を見させられているような…
あゝ、
強い強い
思いが
起こり続けてきたりする
0 件のコメント:
コメントを投稿