だれにも
読まれないのが
とても
すがすがしい
からだが
透いてくるのを知ったのは
もう
数十年前のこと
すっかり
見えないからだになって
あたらしい夏も
街から街
歩いています
声も
だれにも届かない
笑いや
からだの温みも
もちろん
抱きしめていておくれ
若い
かるい夏よ
いまは
あなただけのわたし
汗を呼ぶ
空からの暑さ
昼の圧力
鋼のような陽射し
それらで
こんなにしあわせなのだもの
抱きしめていておくれ
若い
かるい夏よ
いまは
あなただけのわたし
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