駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2016年7月3日日曜日
大雨のあのとき
大雨のあのとき
わたしのまわりだけ降っていなかったのは
…言えないわけではないけれど
言わない
秘密
傘をさしてさえ
みんな
あんなに濡れていたのに
わたしだけ濡れなかったのは
秘密
うすうす信じ出してきていたことが
疑いようのないことだと
わかったのは
秘密
大雨のあのとき
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