大きな大きな
大き過ぎるほどの都会だ
トイレを
それも
落ち着いて
ちょっとホッとできる
きれいな
すてきな
トイレを
探しているうちに
南米モノの民芸品店の奥を通って
トイレこちら
という指示どおりに進んだら
四方をビルビルビルビルで囲まれた
けっこう広い原っぱに出た
へえ!
こんな原っぱが
大き過ぎる都会のど真ん中に?
驚いて
しばらく
見まわしてしまった
ところで
トイレである
ビロウな話で申しわけないが
大
のほうなんであり
そろそろ
差し迫って来ているのである
肝心の便器は
と
さがすと
原っぱのむこうのほうに
どうも
それらしきものが見える
それらしき
とはいっても
他には草しかない広がりの中で
なんだか
遠巻きには水道管みたいなものが
ちょこなん
と
立っているだけのこと
あそこまで行くのにも
けっこう
かかるんである
時間が
かかるんであるが
なんせ
差し迫っているので
けっこう
足早に進む
あそこ
が
だんだん
そこ
に
なり
やっと
ここ
に
なった
来たぞ
見てみると
水道管に見えたものは
支柱で
そこからオタマみたいな柄が出ていて
先に
半球がついている
半球は上に開いていて
液体だの
個体だの
半固体だの
ま
多様な粘度や水っけぐあいの
モノが
とりあえず
受けとめられるような
感じ
小さいので
ここに
とりあえず
出したからって
どうなるの?
と疑問符
だけど
(疑問符はやっぱり
(言葉で言わずに
(?
(を露骨に使っちゃうほうが
(平成ふう
(かな
(????
(?????????????????????
(けっこう
(豪勢
(?だけで
(腹を満たしちゃう
(みたいな
なにせ
なんせ
(ほんとうは「なにせい」とか「なにしろ」とかが
(正式かな、この言葉って…
もう
差し迫っているから
なんだか
しくみはわからないけれども
下ろすものを下して
跨ぎましてネ
で
いたす
内在していたものを
外在化させていく
(おお、テツガクテキな瞬間!
ので
ありました
ちゃんと
オタマに乗っかってるかな?
外在化した
テツガクテキな…アレは?
たびたび見ながら
確かめながら
注意深く
オタマの上に
いたして
いく
なんだか
落ち着かないこと
この上なくって
我ながら
こんな芸当
やれば
けっこう
できる
もん
だったんだ
な
など
と
感心
で
やっております
ライブ
なんであります
いま
外在化していく
内なるもの
(生のテツガクたぁ、これ
(生きたテツガク
(テツガクは刺身だ
(テツガクは生鮮品だ
(テツガクは生きのよさが命だ
ところが
ね
ぜったいに強調して
言っておかないといけないことなんですが
出てくるものが
ね
ちょっと波うった
ポテトチップスふう
しかも
名人が削ったカンナ屑のように
みごと
薄っぺらに
途切れることなく
芸!
って感じで
出てくる
出てくる
ちょっと
感動しましたね
これには
たんなる外在化じゃない
尋常ならざる
天女の羽衣的な
外在化
不思議だなァ
このオタマを跨いで
その上にいたそうとすると
羽衣だよ
羽衣になる
羽衣化!
しかも切れ目なしだ
名人芸!
もともと
ビロウな話でございますから
このくらいで
やめますけれど
ね
しッかし
驚いたねェ
羽衣を出したんだ
羽衣化!
なァんて
こんな言葉
外在化させることになろうとは
思いもしませんでしたよ
羽衣化
ッてんですよ
羽衣化!
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