2016年12月5日月曜日

世界がわたしでしかないことに



近づいてくる人たちは
いずれ
離れていく
流水のように
きれいに
時には
水を濁らせて
かならず
遠ざかって行く
親しみをあんなに示したことや
楽しそうに
気を惹くようなことばかり
言っていたのも
忘れて

わたしさえ
離れていくかもしれない
わたしから
きれいに
時には
水を濁らせて

しかし
遠く離れた先で
空気や水が
いつのまにか
もっとわたしになっていることに
気づく

どこに行っても
世界がわたしでしかないことに
気づく



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