2016年12月10日土曜日

現実層について また 一層下の夢層について


現実を覆う薄い層の下にある夢の領域
これこそ
真の現実か
と思ってしまえば
やはり間違う

そこの見極めに今年の一年は費やしている

現時点の認識では
現実層の堅固さはやはり一層下の夢層よりも強い
現実層がじつは現実の名に値しないのはすでに体感しているが
(だから、いかなる様相の死も見える通りに受け取る必要はなく
(戦争も殺人も悲惨に見える事故も恐れるには足らない
(それらは端的に言って嘘だからだ
とはいえ現実層を単なる夢だと見なして軽く見るわけにはいかない

このことは今から35年ほど前
六本木に在住した神道系の霊能者E..師からたびたび伝授され
当時私は魂=世界の構造が実感的に把握できておらず
..師の教える球体構造論について質問を投げかけ続けた
まだ当時はシュタイナーについてもグルジェフについても半可通の知識しか持っておらず 霊的世界観の実際的な認識を自己意識内に表象することができていなかった
今なら世間で通用している世界観や人間観が完全に間違った幻想であることを知っているので E..師との議論ももっと深めることができるだろうが もうE..師の所在はわからない 生きておられても90ほどには高齢であられようから 物故されているかもしれない

霊的世界観の探求は しかし 個々の意識世界で続いていき 
まれに同道の人に出会うと大変な惹き寄せが互いに発生して 人生の軌道は極端なまでの曲線を描いて麗しく歪む

さて
現実を覆う薄い層の下にある夢の領域
これは現実ではないが
ふつう現実と見られている現実層の青写真の一部となっているのは確実
現実層には他の青写真からの影も複数投影されており
それらの合成状態が現実層を形成している
したがって現実層の未来を正確に予知するのはほぼ不可能である
様々な要素の複合によって発生し続けていくので ある程度の発生可能性の範囲を予測することまでしかできない

ただ 現実層に発生することはそれ自体では意味がない 
すなわち人類史上のあらゆる行為や現象には意味がほとんどない
それらは 一層下の夢の領域やそのさらに下の複数の夢の領域を含めた原発層の複合的な干渉による大がかりな夢構造の中に展開される立体映像に過ぎず 現実探求のための資料にはなるものの それ以上の価値はない

歴史と現在進行中のあらゆる事象に向きあう秘訣は この点についての冷静な認識からのみ来る

世間的な常識の中で普通のコモン・センスを持って生きる際には この点での成長は絶対に得られない



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