駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2016年12月22日木曜日
すべてを奪われて終わる
元素をつかの間だけ集め
小さな秩序をしばらく維持する実験と経験とを
ほんのわずかな権力を委ねられた上で
行ってみる
それだけが
ヒトの存在価値で
使命でもあると
忘れるな
それを忘れて
なにか“人間的”なる価値があるかのように
思い上がった時に
ヒトはすべてを奪われて終わる
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