頂点を生きている
それはわからないだろうな
他人には
わからないでいいんだ
いくつもの見えない関わりの輪の交差が
見えるかたちとなって
いまの意識を成したりしていて
その意識が
OK
これが頂点だと
認めている
死はこないだろうな
頂点は死そのものだから
生を賛美するような幼い思考は
宿命と流動を見極められる地点では蒸発する
表現も
表現欲も
未来への志向も計画も蒸発する
できることは
肉体と宿命と運命に万感の敬意を表することぐらいか
大天使ガブリエルが聖母マリアに
聖母マリアよ、あなたに敬意を表します
と告げに来たように
肉体と宿命と運命が
わたしの聖母だったとわかったのちに
どんな問題が
まだ
残っているというのか
わたしは消えた
肉体を運び動かすものが
とりあえず
わたしと言い続けるだろうが
それは
もう
どんな闇も芥も自己愛も抱えていない
空の器に過ぎない
自らのわたしの
軽々とした無意味さを生きている人とのみ
関われるだろうか
これから
どのように
そうした人を識別できようか
食道から胃
胃から腸のように
わたしのわたしはすっかり空洞です
軽々と
そう言ってくれることが
証となるかもしれない
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