それから天使はわたしに、
「書き記せ。子羊の婚礼に招かれている者たちは幸いだ」と言い、 …
ヨハネの黙示録19-9
これから
悲惨と病と死が
また
くり返し襲い続ける時期に入る
正直に生きてきたのに
どうして
こんな苦難を
とヨブのように
多くの人が天を呪い
嘆く
しかし
悲惨と病と死が
襲ってこようとも
それらは自分の核とは何の関係もなく
自分は全く損なわれず
傷つけられもしないのだと
知っておけば
たぶん
すべてははるかに
楽に過ぎていくだろう
わたしを此処に
連れてきたものは宿命
つい今しがたまで
わたしを生かしてきたのも宿命
その宿命が
理不尽にしか見えない死を
病を悲惨を与えるのなら
それもわたしの
今生の肉体
そう思うほうがよい
あなたの顔が崩れ
胸に大きな穴が開いて
肋骨から肉がこそげ落ちる時
それどころか
筋や骨さえも失い
人生のあらゆる時間の記憶や
たくさんの味わいの澱
思考の末のいくばくかの解決
豊かに振幅した感情の彩り
すべてが失われた時
わたしは必ず顕われて
あなたに真っ正面から聞く
あなたは誰、と
自分はこんな顔で
こんな自慢すべき肉体で
こんな家柄で素敵な経験も重ねて
感受性も豊かだったし
思考力でも一段秀でていたと
言い募るあなたに
それらは今どこに、と聞く
望むらくは
その時に
正しくあなたを示せるように
今から心がけるように
感受性も思念も
体も心も記憶も失った時に
あなたのあなたであるところのものを
わたしは問う
あなたは誰?
失われることのないあなたは?
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