なにかをやっている時
ひとは本当に無防備になってしまう
街中を行く人々を見つめていると
紙のようだ
破られやすく
飛ばされやすく
はかなさに
胸が少し
締めつけられる
無防備にならぬよう
注意している時でさえ
否
むしろ
そういう時にこそ
最も無防備
注意していない対象から
死が
細い光線のように射して来る
そこからは
すっかり意識が外れているから
死んだことさえ
気づかない
どこの街も
死んだことさえ気づかない人々で
いっぱい
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