2017年3月13日月曜日

なんといっぱい



追求追究追及すべきかもしれないが
追求追究追及している暇などないものがいっぱいで
つまりは
時間と労力の配分の問題

滝壺が迫っている時
どんどん流されていくカヌーの上で
ちょっと前までの勤め先の上司の
けっこうな額の汚職問題を
事細かに詮索して
調査報告を作ろうとしますか
といった問題

放っておいたほうが
一度しかない時間をいま生きていく自分に
得だということが
切実で合理的な選択だということが
なんと
いっぱい

冷たいのでもない
いい加減でもない
さまざまなものの打ち上げ時間が
毎瞬毎瞬やってくる
そんな状況下で
棄てるのでも
無視するのでもないが
放り出しておくべきものが
なんと
いっぱい



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