駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2017年4月3日月曜日
たったのひとりさえ
ざっと見たところでは
人は人を
必死に見下しながら
なんとか馬鹿にしながら
どうにかして優位に立とうとしながら
日々をやり過ごしている
おそろしいのは
そうでない人というのが
たったのひとりさえ
世の中にはいないということ
隠れて生きよ
世を離れて生きよ
そう賢者が教えるのには
それだけの
有り余るほどの理由が
あるというわけ
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