2017年6月16日金曜日

……憑依されました。



街に出たまゝ街死して帰らなかった敵に
今日は小振りの紫陽花を 六月 
六月 もっとも美しい
季節ではないか、本当は  鎮座駅(奇妙な名だ、…)
で下車し 


醤油味の何かが食べたくなったのは
 …憑依されたからか、
憑依されたのか、  切符をポケットに探したが、ないのも
あたり前、スイカだったからね、


(もう時代は変わったのさ、
(もう時代は変わったのさ、
(すっかり、
(すっかり、

        心の糸を、その解れた先っぽを、どこかで
      手放してしまったから

「憑依されからな…」、と、声、降り来る…


……鎮座駅にいます。
……醤油味の何がが、まだ、食べたいです。
……憑依されました。


[ミチコさんからLINE]
いま博多にいるんですが、近くにいません?いないかな、やっぱり。この前、ニューヨークで近くにいたでしょ、だから、今回も…って、ちょっと思っちゃって。いたら、今晩いっしょに食べませんか、って。いないよねえ、普通。


  (いないよ。ぼくがいるのは鎮座駅だ。
久津彌県祖山村の鎮座駅。
でも、博多に今晩までに行けるかな…と乗換案内を開こうとする。
次の列車に乗るとして、空港のある同条駅まで行くには…と考え出す。 
      夕方に着くのは無理でも、21時頃には……)


……憑依されました。
……憑依されました。
……憑依されました。



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