2017年6月17日土曜日

「オリビアを聴きながら」を聞き直す時は

  
オリビアを聴きながら
を聞き直す時は
作者・尾崎亜美自身が歌ったもの*
杏里の歌ったもの**とを比べたくなってしまう

だいたいは
たっぷり思い入れを込めた
劇的な歌い方の尾崎亜美のほうが
いいように感じる

杏里のほうは
ちょうど純音楽的なアプローチのクラシック演奏みたいな
意図した薄さがあって
(そう、ドホナーニやインバルや、ちょっとセルみたいな…)
それもわるくないけれど
ちょっと軽いかなァ
そう思わされることもあったり…

個人的な
かるい
思い
うすい
感想
だけれどね

ジャスミンティーは 眠りを誘う薬
わたしらしく一日を終えたい こんな夜

っていう詞を聞いていたら
じぶんでも
コーヒーでも
紅茶でも
ない
他のティーを飲みたくなって
スイート・ルバーブ・ティーを淹れてみた

ルバーブだけでなく
ブラックベリーや
ローズヒップ
ハイビスカス
アップルなどもブレンドされている
テイラーズTaylorsのティーバッグ
ロイヤル・ボタニック・ガーデン KEWと書かれているから
キューガーデンとの共同制作品らしい

これが旨くて
ジャスミンティーなんか
はるかに超えてしまう

イギリスから帰って来た一条亜矢子さんからの
かるい賜り物
                                                                                  
疲れ果てた あなた
わたしのまぼろしを 愛したの

聴いていると
歌はこんなふうに続いていく

…そう
たいていの
ひとと
ひとのかかわりは
こんなもの
まぼろしを愛するだけ
まぼろしを愛しあうだけ

一条さんは
たゞの友だち

ひょっとしたら
友だちでさえ
ない
たゞの知りあい

そんな一条さんからの
バーブティー

飲みながら
まぼろしを愛しあっただけの
むかし
むかしの
相手を
ちょっと思い出す
ほんの
ちょっと

出会ったころは こんな日が
来るとは 思わずにいた

歌詞が流れていく
1978年の歌詞
若かったな
みんな

若くて
愚かで
まじめで
生まじめで
みんな

  Making good things better

杏里の声の
ちょっとした薄さも
いいかな
この
あたり…






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