ひとを静かにさせるような
芸術作品は
みな
世界へのわかれの表現
じぶんが世界の外に居続けたのか
それとも
少しは世界の中だったのか
世界に参加したのか
世界そのものだったのか
そんなことの
最期の確認
辞世
でないような
芸術というものは
ない
ぼくのことについて
ちょっと言えば
たったの
一度も
世界に参加したことはない
この地上世界は
どんな時も
ぼくには
他人の祭だった
だから
さようなら
と
言う必要もない
一度も
会ったことさえ
なかったから
存在したことなど
なかったし
いまも
存在
していないから
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