駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2018年3月17日土曜日
今日の浴室
シャワーの湯を全開にして足元に向ける
向きを定められた白銀色の点々が
ゆたかな銀穂のように末広がりのかたちをなしている
あたり前のようだったシャワーというもの
彼女が本当はどう見られたがっていたか
はじめて心開いてもらえたような今日の浴室
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