時計はどれも 時間でない粘質に包まれ
色もないのに 七色の
どれかに ほのかに繋がっていく 数えきれないほどの
やわらかな卵を そよ風の裏側に
産みつけ続けていこうと している
遠い 高山の頂の香りが
それら すべてのことの証明となる ので
鼻のすばらしく利く犬種を いくつか
わたしたちは 大切に 適切に 繁殖させることにしている
とはいえ そうした犬たちは
食べることもせず 吠えることもないので
雷の もっとも幼い子たちの寛ぐ 高原のように
どこの庭も 草原も 澄んだ湿り気が 領している
動きが 時間とは無関係なことを
これら鼻のすばらしく利く犬種の ありようからこそ
時計は 体得していっているのかもしれないが
時間でない粘質が そうした学びを
クラウド保存のように 守っているのか どうか
わたしたちには まだ 確信できてはいない
0 件のコメント:
コメントを投稿