2018年5月27日日曜日

人をどんどん捨てていくということが

 

だんだんと自慢話に傾いていく人を聞いているのは
男であれ女であれ
年齢がどうであれ
いろいろと込み入った物思いをさせられるので
不愉快なものである

自慢も
滅多にないような大きな話なら
それはそれで情報としての価値が出てくるので
こちらも聞きでがあるのだが
こちらを聞き手とする程度のそんじょそこらの人たちに
さほどの稀な事態があったはずもないので
語れば語るほど自慢の底は割れてくる
しかも結局は過去のお話に過ぎないとなれば
誇らしげに語る目の前の人のみじめさはいっそう際立ってくる

自慢話などする必要がないほど
いま美しい人や
しとやかに静かに自らの魅力のなかにうつむきがちになっている人
次々と楽しいことを追っているさなかの人たちと会うのが好きなの
自慢話をする人たちからは
自然と距離を取ることになる
それでいいと思う

若い頃はむりにも付きあい続けて
それがたしなみだとか
人情だとかと
義理堅いところがずいぶんあったものだが
どれもこれも
ただの時間の無駄であった
だれもかれもが
つまらないことに拘泥しているだけの
ただの小者であった

人をどんどん捨てていく
ということが
よく生きるためには
本当に
本当に
必要である



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