やはり
夏の俳句を渉猟していて
(“渉猟”、ナンテ、大袈裟ネェ、
ケレド、言葉忘レ、シナイヨウニ、使ウ…)
ハッと
遭遇した
ハンカチの
こんな
句
ハンカチの汚るるためにある白さ 岩岡中正
旅つゞく明日にハンカチ洗ひおく 江口竹亭
これらには
一瞬で
グッ、と
教えられるようだった
…汚るるためにある白さ、なんて
かっこいいよねェ、
こんな表現、漁るために
詩歌の網は
あったんじゃ、ないかしら…
むかしは
ハンカチとさえ言わず
ハンケチ
と
呼ぶ人もあった
子どもの頃
そういう発音を聞いて
(ヘンなの!…)と思いながら
はんけち
はんけち
と
呟いてみることも
あった
とおい昭和のむかぁしばなし…
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