2018年7月24日火曜日

やはり夏の俳句を渉猟していて



やはり
夏の俳句を渉猟していて
(“渉猟”、ナンテ、大袈裟ネェ、
ケレド、言葉忘レ、シナイヨウニ、使ウ…)
ハッと
遭遇した
ハンカチの
こんな

ハンカチの汚るるためにある白さ   岩岡中正

旅つゞく明日にハンカチ洗ひおく   江口竹亭

これらには
一瞬で
グッ、と
教えられるようだった

…汚るるためにある白さ、なんて
かっこいいよねェ、
こんな表現、漁るために
詩歌の網は
あったんじゃ、ないかしら…

むかしは
ハンカチとさえ言わず
ハンケチ
呼ぶ人もあった

子どもの頃
そういう発音を聞いて
(ヘンなの!…)と思いながら
はんけち
はんけち
呟いてみることも
あった

とおい昭和のむかぁしばなし…



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