目を閉じず
耳を塞いでいなければ
ひとが世の中と呼ぶものの
だいたいの様子は見える
わたしにも見える
わたし…
と記してしまったけれども
わたしのわたしは
ほんとうは
いない
意識の運動が
勝手に
わたしのわたしを
稼働させている
わたしのわたしは
ほんとうは
いない
わたしというものがいると
思っている
ひとたちだらけの
うるさい世界よ
あなたたちのわたしがいないのが
よく
見える
わたしのわたしよりも
いないのが
よく
見える
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