すこし肌寒い空気に触れるようにもなってきたが
まだ上掛けに毛布をくわえるほどでもない
が寒くなっていくのに備えて毛布を干し始めている
急に冷え出すような夜に掛け布団の上に掛けられるように
育った家では冬の毛布は掛け布団の下に使っていた
こうすると身体に毛布がじかに当たることになり
寒い夜に寝につく時には掛け布団の裏側の冷たさに触れないで済む
青年になるまでこれがあたり前だと思ってきた
しかしエレーヌと暮らすようになってこれは覆される
毛布はあくまで掛け布団の上に掛けられるべきもの
寝ていて汗をかいても掛け布団カバーを洗えば済むが
毛布を身体にじかにあてて使っていては毛布が汗に汚れる
毛布は綿の掛け布団カバーに比べれば洗いづらいし
カバーで覆った掛け布団よりもちろんダニも多く潜んでいる
寝ている時の身体に接するものとしてどちらがよいかは
習慣からちょっと離れて考えてみればあたり前のこと
布団カバーをさらにシーツで仮覆いして使うのが
フランス人らしくエレーヌの流儀だった
フランス人は敷布団側のシーツと掛け布団側のシーツの間に寝る
しかも部屋が暖かくなっている場合には全裸で寝るのを好む
寝具はどのように寝ようともとにかく汚れ続けるものなので
すぐに取り換えられて洗い直せるかたちで使わないといけない
どこから来たのか毛布を掛け布団の下に入れて使う母由来の習慣は
幼時から慣らされてきた家族の他の習慣とともに完全に廃棄された
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