2018年11月8日木曜日

読まない子には化けて出るゾォ……



ほんとうのことを言おうか*……

街はおもしろいし
郊外はうすらさみしくていいし
山野ときたら
ヒトゴロシのひとつやふたつ
どうってことないぜ
木々も
岩も
枯れ草も
囃したてていて
楽しくって
いい

あゝ 思い出しちゃう
入沢康夫**


心中しようと 二人で来れば
   ジャジャンカ ワイワイ
  山はにっこり相好くずし
  硫黄のけむりをまた吹き上げる
   ジャジャンカ ワイワイ
  鳥も啼かない 焼石山を
  心中しようと辿っていけば
  弱い日ざしが 雲からおちる
   ジャジャンカ ワイワイ
  雲からおちる

鳥も啼かない 焼石山を
   ジャジャンカ ワイワイ
  心中しようと辿っていけば
  弱い日ざしが背すじに重く
  心中しないじゃ 山が許さぬ
  山が許さぬ
   ジャジャンカ ワイワイ

  ジャジャンカ ジャジャンカ
  ジャジャンカ ワイワイ



あゝ たのしい
あゝ たのしい

あゝ たのしい

あゝ たのしい
あゝ たのしい

あゝ たのしい

あゝ たのしい
あゝ たのしい

たのしい
ったら
あゝ たのしい



冒頭に
谷川俊太郎を借りたのに
すくないねぇ
彼の出番
(ちなみに、
(大江健三郎も
(『万延元年のフットボール』第8章で引用している……


じゃ
  も
ちっと
 も
ちっと
引用し直し



本当のことを言おうか
  詩人のふりはしているが
  私は詩人ではない



あゝ 言っちゃった
あゝ 言っちゃった

あああああああ 言われちゃった

言われ
ちゃってた

とうの
むかしに


…こういうわけですから
みなさん!
SNSなんてチコチコ(チコちゃん これ、不要…読んでないで
現代詩をいっぱい読み直しましょう
読んでない人は
いまからぜんぶ読みましょう

現代詩って言いますが
今は昔の
40年から50年前の古典詩ですがナ

古典ですゾ
古典ですゾ

読まない子には化けて出るゾォ……





*谷川俊太郎「鳥羽」
**入沢康夫「失題詩篇」





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