たいていの人は亡霊…
そう気づいてから
暮らしは
軽くなった
暮らしていく
心は
のびのびと
なった
みんな
なにかに意識を奪われて
自縛霊になっている
憑依霊になっている
浮遊霊になっている
暗闇であれ
明るみであれ
世界のどこにも
他にはないであろう此処の
道の
アスファルトのちょっとした凹みと
塗りかための拙さの
この味わいを
だれもよく見ないで
おもしろみをとらえないで
A点からB点への移動だけを行い続けている
そんな凹みのそばで
そんな凹みを見つめながら
ぼくはもう
4000年ほどは
動かないまゝ
腰を下して
脚を抱えていたりしている
ぼくこそ
自縛霊だと言われかねない?
ぼくこそ
憑依霊だと言われかねない?
ぼくこそ
浮遊霊だと言われかねない?
でも
なにに自縛しているか
なにに憑依しているか
どこから浮遊してしまっているか
ちょっと
見方を変えれば
すべて
ひっくり返ってしまう
まさか
時代に憑依してしまっている?
まさか
見渡したこともない
人類
とやらに
自縛してしまっている?
まさか
愛とか正義とかいう
単語
のために
塗りかための拙い
アスファルトの道のちょっとした凹みから
浮遊してしまっている?
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