眠りがなによりもあかるい覚醒となって
あらためて見直せば
澄んだ水を湛えていた泥沼の底のほうに光り出している
小さな
どうやら木製らしいおもちゃが
あそこ
岩と岩のあいだに落ちているようだが
取って調べてみたほうが
いいのだろうか?
死んだ人たちの霊が鏡になっている廃屋の旅館があるそうなので
急ごうか?
冬は意外と巨体で
あらためて見直せば
温かみのある豊かで静かな肉叢
だからおのずと眠くなっちゃうのね、抱かれてしまうと
こまかな粒も
これだけ美しいと
見ているだけで嬉しくなってしまうが
時間の断絶から
新しい腕が生えてきているから
じぶんの実力だと信じられるなら
魔術
使ってもいいかもしれない
どの木の紅葉を
媒体に用いるかは
たぶん
最後の試験
数回はまだ間違ってもいいだろうが
うまく
切り抜けたいよね
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