薄い雲が空いちめんを覆っていて
一日中
なんだか
うら寒くて
うら寂しい
しかし
記憶は語り続ける
こんな日が
人生には
幾度も
幾度もあって
この
うら寒さ
この
うら寂しさ
このなかをむこうへ行けば
あれらの日々に
すぐにも
入り込めるようで
うら寒く
うら寂しい
そんな日々には
かならず
温かいお茶があって
コーヒーのひとときがあって
紅茶のスプーンの
カチン!
と皿にあたる音が響いて
結局
しあわせな日々だった!
どれも
二度とは得がたい日々だった!
と
せつない
ちからない
わびしく
たよりない感慨に
もう
どうしようもなく
崩壊しながら
溶解しながら
落ちていってしまう!
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