駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2020年3月23日月曜日
空の色のあわい移りゆき
春の花々の咲くころに入って
このごろ
空の色のあわい移りゆきがうつくしい
どれだけのひとが
この贈り物を
すなおに受け止めているだろうか
空をとおく見はるかして
胸の空気ばかりか
こころの気まで
すっかり放ってしまって
からっぽになって
青も水色も灰色も紫も桃色も白も同時にそこに
あるような
あのあわさに
なり切ってしまって
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