駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2020年6月12日金曜日
森の仮面
行ってしまう
車の
後ろの窓から手を振っていたね
タマムシ
も
純金のようなコガネムシも
握りしめたまゝ
道のまんなかに立ち尽くしていた
ホレーショ
ホタルブクロの幾茎か
抓んで
駆けてくる女の子が
明日から始まるお祭りのことで
なにか
呟いている
ぼくの後ろには森があって
思った
そうか、森の仮面だ
ぼくは
これから
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