夜のあいだに豪雨が通過し
ベランダの
かなり奥までひとたびは雨が吹き込んだものらしい
まだらに濡れた跡が
夜明けまで残っていて
水を注いだコップを握った朝のからだで
その上のそこかしこ
足を落してみる
夏の雲というより
すっかり夏浜の雲となった南の空が
高低の雲たちの流れで忙しい
おお、美しい季節!
いつまでもこの壮麗さを眺める者となって
残り続けよう
たゞ水だけを握るからだで
空色にも
風色にもなって
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